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「くっそー、真奈美のやつー!」
2週間前。
音弥が、半年付き合った真奈美さんに振られて、やけ酒に付き合った。
居酒屋で、かなり飲んでいたけど、まだ飲み足りないと言うので、私のアパートで飲み直していた。
「なーにが『音弥くんのキスに愛が感じられなくなった』だよ!俺は、なんにも変わってないっつーの!」
「まあまあ。」
そんな理由で振られたんだ。
真奈美さんって、私たちより3つ下だっけ。
上手くいってると思ってた2人だったんだけどなあ。
「なあ、透子。キスから愛が感じられないって、何なんだ?」
完全に酔ってる音弥が、私に絡む。
「あのさあ、真奈美さんじゃないんだから。私にわかるわけないじゃん。」
「冷てーなあ。冷てーよ、透子ー。」
「はいはい。」
まあ、泣きたくもなるわな。
それにしても。
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