Ⅰ 鈴花と章太

2/5

0人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ
市立南中学校。 ごく普通の学校に現在片想い中の私が通っている。 「鈴花ぁー!!教室にいたら返事しろー!!」 校庭から、幼なじみの少年の声がした。 「五月蝿いなぁー!!あんまり大声出さないでよ~」 「わりぃ!所で今お前暇か?」 何…まさか、また!? 「…野球のメンバーに入れ……と?」 「そうそう!人数が足りなくてさぁ~」 イヤだよ!!私だって、一応女なんだよ!? 昔とは違うのに! 「絶対イヤだよ!!じゃあね!!」 私はそう言い終わると、窓をピシャリと閉めた。 私は小さい頃から、章太に誘われて、毎日のように野球やサッカー、バスケなどをしていた。 気がついた時には、スポーツ系の女になっていた。 誰のせいだよ!こんなになったのは。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加