プロ野球選手になれたが時給が上がらない。

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トライアウトから1週間。 プロ野球ドラフト会議の日がやってきた。 1日1日が過ぎる度に俺はそわそわそわそわしながら毎日のバイトに励んでいた。 もしかしたらドラフト指名される事があるのだろうか。 万が一指名されたらどうしようか。 断ってやろうか。 俺は東京スカイスターズに行きたいんじゃと、入団拒否してやろうかと。 そんな冗談を思い浮かべながら、家で昼飯を食べながらテレビを点けると、まさにそのドラフト会議が始まったところだった。 「第1巡選択希望選手。北関東ビクトリア。連城達弘。22才、投手。白農大学」 北関東ビクトリーズの1巡目に指名されたのは、関東圏では大学生No.1右腕の呼び声高い地元栃木出身のピッチャー。 もしかしたら、関東の球団で競合する可能性があるのではと噂されていた選手だ。 まあ、確かに新球団としては即戦力になりそうなエース候補を取りたいよね。
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