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「全く。失礼しちゃうわね!」
あまりに失礼な医者に俺はプンスカしながらも、トレーニングを許可する診断書を受け取り、俺は2軍の練習場へと戻った。
今日はこの練習場でイースタン公式戦。対東北戦が行われる。
今時刻は、ちょうど昼の12時。試合まであと2時間程。上手く午前中の1番しんどい10キロのランニングをサボることが出来て、意気揚々と昼飯を頂くために食堂へと向かう。
その道中だった。
「おーい、新井くん! 大変や、大変や!!」
背後から関西弁のトレーニングコーチがやってきた。
ずいぶんと慌てた様子だ。
「おっ! いいところに。ほら、見て下さいよ! ギブス取れて、トレーニング許可ももらって来ましたよ。これでまた今までみたいに………」
「そんなことはどうでもええねん!早く監督室に行ってくれ! 監督がお呼びや!!」
どうでもええねんとはどういうことだ!?
いくらトレーニングコーチでも言っていいことと、悪いことがあるぞ!
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