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「どうしたの、3人とも。こんな時間まで」
俺が何気なしにそう言うと、ギャル美はキッとした鋭い視線を俺に向けた。
「どうしたの? じゃないわよ!あんたのことも乗せてってあげようと思って待ってたんじゃない!」
そう言ったギャル美の側には、赤いスポーツカーのようなスマートでカッコいい車。
右ハンドルだけど、おいくらするのでしょうか。
ギャル美ってイラストレーターらしいけど、そんなに稼いでるの?
「あんた、明日は仙台で試合でしょ? 早く帰ってみのりの作ったご飯みんなで食べるわよ」
「えっ!? うん………。山吹さん、こんな時間から晩御飯作れるの?」
帰ったらもう夜11時になってしまうような時間なので、俺は心配したが、みのりんは小さくVサインをした。
「スタジアムに来る前に下ごしらえしてきたから、10分あればすぐ食べれる」
マジで! なかなかの高スペックな嫁じゃないか。
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