5人が本棚に入れています
本棚に追加
名無しさん
「ボク行く。魔法は、いいことに使うべきなんだっ！」
【森へ走り出す】
白亜
「あ… ……。紅玲。先に行ってる」
【白亜、興覇後を追う】
紅玲
「………っ… ああーもう！別にあの子供を助けるために行くんじゃないんだから！名無しさんをぶっとばすため！そのために行くんだからっ！」
紅玲
「待ちなさいよー！」
─森─
さっちゃん(M)
「クックック… バカな女だ」
【足に何かがぶつかる】
さっちゃん
「ん？」
ニース
「あう！……う？」
さっちゃん(M)
「あん？ガキ？」
ニース
「きゃはははは！」
カリア
「はあっはあっ…！ニース！」
さっちゃん
「？」
ニース
「ママー！」
さっちゃん
「………。ニヤッ」
カリア
「ああっ！な、何をするんですか！？」
【ニースの首根っこを掴むさっちゃん】
さっちゃん
「はぁ？人にぶつかっておいて、一言もなしですか？」
カリア
「あっ… す、すみませんでした…。でも、その子はまだ何もわからなくて…！」
さっちゃん
「へぇ 分からなかったら何をしても許されるんですか？」
カリア
「そ、それは…」
さっちゃん
「あ～あ 服が汚れちゃったなぁ」
さっちゃん
「アクアプリズン！」
【水で出来た檻の中にニースを入れる】
ニース
「あう？」
カリア
「！？ な、何を！？」
さっちゃん
「クスクス。この中、少しずつ水が溢れて来るんですよ。…最終的にどうなるか…分かりますよねぇ？」
カリア
「……！」
白亜
「くそ…見つからないな…」
名無しさん
「手分けして探してみる？」
紅玲
「しっ！…何か聞こえる」
白亜
「？」
興覇
「『音の在処はあっちだ』」
名無しさん
「！さっちゃんだ！それにさっきの人もいる。おーいさっちゃ」
白亜
「まって！…何か様子が変だ」
名無しさん
「？」
カリア
「お願いします！なんでもしますから！」
さっちゃん
「フフフ… この子を助けたいですかぁ？助けたいですよねぇ？…だったら……あんたが代わりに罰を受けろ」
カリア
「え…？」
ニース
「ふぇっ…あぶ…ぶぶ…ぶはっ」
カリア
「ニース！」
さっちゃん
「ほらほら。早くしないと赤ちゃん死んじゃいますよ？」
カリア
「………っ…わかりました…！私が代わりに死にますから、ニースは…ニースは助けてください！！」
最初のコメントを投稿しよう！