プロローグ

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“また”仲間は全滅した。 また、俺は1人生き残った。 ―――神は無慈悲だ。奴らには“力”を与えた。俺達には何も与えなかったのに。 「ざまぁねえな。その程度か?」 奴の声はかんに障る。 ―――嗚呼、嗚呼。なんだ、そうか。 「は、ははは、ははははは」 何でこんなにも簡単な声に気が付かなかったんだ? 魔法が戦局を左右するなら、俺達も魔法を使えるようになればいい。 使える人間を“創れば”いい。 焼け焦げた大地に立ち俺は力尽きた。 ―――でも……どうでもいいな。 俺は何故、生きているんだ? ゆっくりと意識を闇に沈めた。
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