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どうして逃げるの。
どうして私には触れられないの。
同じ青なのに、暖かな陽を抱いた空は、遥か高くで私を見下ろすばかり。
いつまで経っても私はこの深い水の中。
ゆらり ゆらり
たゆたうように、ただ空を見上げる。
高らかに歌う、海鳥たちが羨ましい。
私も……あんな風に飛べたら良いのに。
それならば、どこまでだって羽ばたいてみせるのに────
ああ、そうか。
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