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「今日も暇そうだな」 外では蝉が大合唱、 濃い色の空では太陽が元気に見える。 そんなある日の昼休み。 昼食を終えた私は、 机に張り付くように昼寝をしていた。 クラスの人達は、 だいたい外か体育館へ遊びに行く。 教室に残った人達は机をくっつけてトランプをやったり、携帯ゲームや、雑談を楽しんでいる。 しかし残った人達はどれも少数で、教室は非常に静か。 そのため、 ゆっくりと昼寝が出来るのである。 ただし、 その睡眠を妨げる者も存在する。 しかも、隣のクラスからわざわざ。 「ぅ~ん。昼休みは暇じゃないの~…邪魔しないでぇ~…」 今の声は相当寝ぼけた声だったと思う。 目も合わせないで返事をした。 「昨日の昼休みは暇だぁ~!って叫んでたじゃねぇか」 中性的な彼の声が耳に心地の良い刺激を与え、男の人とは思えないとても綺麗な手が、よしよしと優しく頭を撫でてくる。 これは、私が頭を撫でられるのに弱いと知っての行為であろう。
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