1

4/5
前へ
/5ページ
次へ
あの人とは、他校生で名前も学年も解らないけれど、背が高くて顔立ちもはっきりしていて、とにかくカッコいい人だった。 彼はよく私の斜め前の席に座っていた。 どうしたんだろ、と思った。 その時、胸の奥がきゅうっとして、何とも言えない不思議な感覚に襲われた。 電車が発車する合図が鳴ったとき、誰かがホームから走って来た。 そして、ギリギリの所で電車に乗り込んだ。
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加