ユウとアル

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賑わう市場。人々の話し声。街はいつも通りの時間がすぎていく朝。 街の向こうには、辺り一面砂の絨毯が広がっている。 「おい、そこの金髪の坊主。」 一人の商人が、街の出口へ向かう少年に声をかける。 「そんだけの荷物で旅に出るつもりかぁ?この辺は砂漠のバケモンが出るらしいぞ。」 少年の荷物は、腰に下げている袋だけ。この街の先の砂漠には、人が対処することの出来ない生物が山ほどいるといわれている。 この先を安全に行くならば、大量の食料と多数の兵を連れていくのが普通のスタイルである。
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