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「さ~く~ら~」 後ろからドタドタした足音とともになんとも間延びした声が響いてきた。 「一緒に学校行かへん?」 そう言って私に抱きついてきたのは、山崎。彼も幼なじみだ。小さい頃、大阪から私の家の隣に越してきて以来、家族ぐるみで仲良くしている。 「おはよ……朝から元気だね…」 「桜はあんま元気ないみたいやな?」 「そう…かな…?」 ハハハと乾いた笑みをこぼす私をは心配そうに見つめてきた。 (落ち込むのもしゃーないか…平助がいなくなって1ヶ月やもんな…) 「あ…遅れちゃう!早く行こ」 「せやな…」
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