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大好きだった、たった一人の男に言われたコトバ。
「会長に捨てられた自惚れ野郎のクセにまだ学園にいられるよね」
「生徒会の皆さまの目が汚れちゃう」
「もうお前には興味がないんだって。諦めろよ!さっさと出てけ!!」
女のように馬鹿みたいに陰口を叩く連中。
"生徒会の皆さまが汚れる"から、わざわざ会わないようにしてるんだろ?
だから初めからヒトを信用しちゃダメだったんだ。
――俺の恋人。
たった一人の大切な相手に裏切られて殺された人格は、戻ってこないんだよ。
大好きだった人を取られた哀しみは、アンタらは知らない。
もう、人なんて信じない。
人に頼るのは終わり。
――その日、一人の天使は消えた。
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