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「…えっ」
その手を、勢いよく振り払う。
「俺は転校生じゃない」
呆けた、間抜けなアホ面を見せた気持ち悪い顔を無視して素早く通り過ぎる。
「……あれ、あいつの声どっかで聞いたような…、」
*************
目の前の教室の扉を躊躇いもなく開け放った。
そうすれば、五月蝿い音と共に一斉に注がれる視線。一番俺の近くにいたヤツラが何故か顔を赤く染めた。
「えっと…誰かに用ですか?」
聞いてくる生徒と。
「あんな人ここにいた!?///めっちゃ綺麗!」
朝の登校みたいに黄色い声を上げる生徒。
……お前らの大っ嫌いな、何の変てつもない虐めてたヤツだよ。
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