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慎也さんが帰ったあと、シーンとした部屋にいるのが虚しくて、すぐにシャワーを浴びた。
寝室に戻って、濡れた髪をタオルでガシガシと拭きながら視界に飛び込んできたもの──
慎也さんがいつも肌身離さず身に付けている腕時計。
忘れていったのだ。
「……」
前に、これがなかったら落ち着かないと言っていたことがあった。
明日は日曜で会社もお休みだし、届けてもいいかな？
彼女なんだから、いいよね？
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