16276人が本棚に入れています
本棚に追加
『一緒にメシどう?』
『え』
凄く吃驚した。
声を掛けられたこともそうだけれど、まさか食事に誘われるなんて思ってもいなかったから。
だってあたしはこの会社に入ってまだ二年目だし、特に目立っているわけではない。
というより、逆に目立たない存在だと思う。
だからこんな風に声を掛けられて、驚きのあまり目を見開いてしまったのだ。
そんなあたしを見て、彼はやさしく目を細める。
『ははは、君可愛いね。名前は?』
『あ、えっと……鮎川玲夢です』
『玲夢ちゃんね。で? メシ付き合ってくれる?』
『は、はいっ!』
勢いで返事をした。
最初のコメントを投稿しよう!