現実

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そのあと何度か食事へ行くようになった。 そして三度目の食事のあと、誘われるがままに慎也さんに抱かれた。 その頃には憧れが好きという感情に変わっていた。 だから抱かれたいと思った。 慎也さんも「好きだ」「愛してる」という言葉をくれたから。 それからは周りには秘密にしながら付き合うようになった。 オフィスラブは周りに知られると厄介らしく、そういうことに(うと)いあたしは、慎也さんが言った言葉をそのまま信じていた。
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