現実

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◇ 「……慎也さっ、んっ……」 今日もあたしの部屋を訪ねてきた慎也さん。 出した夕食も満足に食べる前に、ベッドの上にいる。 いつものことだと割りきればそれまでだけれど、行為のあとはいつの間にか寝てしまっている。 しかも目が覚めたときには慎也さんの姿がない。 だからただ身体を重ねるために来ているのではないかと、最近は不安になる。 でも、「玲夢、愛してるよ」と言われると、何も言えなくなる。 それだけあたしは慎也さんにハマってしまっているのだ。
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