第一章 出会い

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「店の売上の大半があなたの酒代に消えてるんですよ!僕はまだ先月の給料も貰ってないのに!」 「今回はタダ酒なんだから、そんなに目くじらたてなくてもいいじゃねぇか。」 わずかに怒りをこめながらいうセレンの言葉を飄々とした態度でアルッソは受け流す。 「ほお、ならどうして金庫に入れておいたはずの昨日の売上が無いんですかね。」 満面の笑みを顔に貼付けながら、セレンは金庫からアルッソのほうに顔を向けた。
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