さぁ、出発かっ!?

2/5

1人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ
ここは希舞高校。 『希望が舞い上がる』で希舞高校。   生徒達はよくできた子ばかりです。 学力、運動神経、そして見た目。 何を見ても普通の高校よりも、スゴい子供達です。 モチロン、そんな生徒を教える先生もスゴい人だらけです。   まさに『希望が舞い上がる』、希舞高校ですね。   皆がみんな、出●杉くんです。       そんな彼らとは裏腹に、何も教える事が出来ない、言わば、の●太のような教師がおりました。   学力、中の上。 運動神経、下の下。 見た目、普通。   それが彼…。     「あー…もう、永眠したい」     今、ちょっとイケナイ発言をした保健室の担当教員、柊冬麻先生でした。   彼だけはこの学校に似合わぬ先生、その名も『希望が舞い散る』人でした。   今は何事もなく、ふつ~うに、散る桜を見て。     「あーあ…私もあんなに美しい散りたいな…。でも私のような醜い姿で散るなんて…」     『醜い』って今強調しましたね、この人。   そして、良い事を思いついたと、怪しく眼鏡を光らせ、ゆっくりと立ち上がりました。     「ダンプカーに挽かれよう。そしたら美しく散れ…」   「…っるかボケぇえぇええええっっっっ!!!!!!」   「んガフっ!!!!?」     おーっとっ!! 今のは決まりましたっ!! 保健室に入り浸る不良少女…、になりたい生徒、清水ハルの鉄拳が決まったぁっ!!   はて…、今までドコにいたのか…。     「不良っぽくベッドでサボってて(勉強してて)良かったぜ…」     なんか半分不良っぽいけど、それ自習ですね。 図書室でテス勉やってるレベルですね。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加