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ここは希舞高校。
『希望が舞い上がる』で希舞高校。
生徒達はよくできた子ばかりです。
学力、運動神経、そして見た目。
何を見ても普通の高校よりも、スゴい子供達です。
モチロン、そんな生徒を教える先生もスゴい人だらけです。
まさに『希望が舞い上がる』、希舞高校ですね。
皆がみんな、出●杉くんです。
そんな彼らとは裏腹に、何も教える事が出来ない、言わば、の●太のような教師がおりました。
学力、中の上。
運動神経、下の下。
見た目、普通。
それが彼…。
「あー…もう、永眠したい」
今、ちょっとイケナイ発言をした保健室の担当教員、柊冬麻先生でした。
彼だけはこの学校に似合わぬ先生、その名も『希望が舞い散る』人でした。
今は何事もなく、ふつ~うに、散る桜を見て。
「あーあ…私もあんなに美しい散りたいな…。でも私のような醜い姿で散るなんて…」
『醜い』って今強調しましたね、この人。
そして、良い事を思いついたと、怪しく眼鏡を光らせ、ゆっくりと立ち上がりました。
「ダンプカーに挽かれよう。そしたら美しく散れ…」
「…っるかボケぇえぇええええっっっっ!!!!!!」
「んガフっ!!!!?」
おーっとっ!!
今のは決まりましたっ!!
保健室に入り浸る不良少女…、になりたい生徒、清水ハルの鉄拳が決まったぁっ!!
はて…、今までドコにいたのか…。
「不良っぽくベッドでサボってて(勉強してて)良かったぜ…」
なんか半分不良っぽいけど、それ自習ですね。
図書室でテス勉やってるレベルですね。
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