ブラインドフィリオ 0章…「第一節」…過去

2/8
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/147ページ
…何も…温度を感じない石の床の上には、何十人にわたって、夥しい量の血を流している人たちが床に倒れている。 その周りには、不適に笑いながら、床に伏せている人たちを馬鹿にするように…蔑むような目でみている人たちが、…悠然と立っている 床に倒れている人たちの手前側のドアの向こうには、…5歳…6歳になったばかりの子供達が、体験したことのない怒号や聞いたことのない音に…一生懸命耐えながら息を済まし隠れてているのだ その子供達の重いが通じているのかわ分からないが、悠然と立っている人たちには、築かれてはいない。 子供達を庇うように床に伏せている人たちの中の一人が、今の光景におののいている自分の心を落ち着けさせながら、発言した。 ?」…な…な…何でだよ!! 俺たちは、あんた達に何かやったか!!?」 立っている人たちの中の異様に体がでかい男が、その質問に当たり前のように答えた。 ?「いや、行動としては、やっていない」 ?「…じゃあ、何で、こんなことをやるんだよ?」 ?「行動としては、やっていないが、おまえらの存在が、許せないのだ。何で、見えないのに、我々一般市民と同じ立場に立っているかが理解ができない
/147ページ

最初のコメントを投稿しよう!