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 誰もいないと思って入った打合せルーム。 先客がいて慌ててテーブルに近づけば、そこにいたのはテーブルに自分の腕を枕にして寝ていた彼氏の長堀慎吾だった。 「ね、慎ちゃん… 起きてよ、もうすぐ社内打合せでここを使うの」 5つ上の彼は設計部で残業や打合せが多く、休日もあまり会えない。仕事の愚痴も言わないし性格も穏やかで物静かな人。 こうやって時々社内で顔を会わせるのが嬉しかった。
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