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「慎ちゃん…」 そっと右手を伸ばして彼の頬に触れた。今月は忙しくて殆ど会えなかった。 僅かな時間にも寝てしまうほど忙しいのかな…もう少しだけそっとしておこうかと矢先、慎ちゃんは身体を起こした。 「真亜子…もう時間か?」 頬に触れていた指先に慎ちゃんの温かい手が触れて、キュンとしてしまう。 眼鏡をかけている顔に見慣れているから。ピントの合わない、まだ寝ぼけている彼に見つめられて恥ずかしい。 「まだ、大丈夫だけど…」
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