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軽く触れるだけのつもりがふわふわと頭を揺らして下唇を食む。
身を任せて甘えてくる重みを胸に抱えれば、ピタリとくっつけた身体から熱が伝わり離れられなくなった。
胸に預けられていた身体がカクンと低くなり、ハッとした瞬間掴んでいた手首が弧を描く。
ガチャン
「ふぁ…、」
「ぅわあっ」
調理スペースに並べてあった皿がひっくり返ってマメの来ていたワンピースの腕にシミを作った。
「あぁ…やだ大変」
甘い空気感から抜け出せないマメの蕩けた横顔は赤く火照り潤んだ瞳が緩く瞬きを繰り返す。
「洗面所行ってこいよ。大丈夫なのか?」
慌てて身体を離した。
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