手紙

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「でもさ、こ~んなシスコン兄貴がいたら妹さんも彼氏とか男友達とか出来ないでしょ?」 若草の質問に健治は鼻で笑い、こう答えた。 「おいおい何言ってんだよ?俺は彼氏が出来るのは認めてるけど男友達は認めないだけだぞ?」 健治の発言に若草は首を傾げる。 「なんで?」 「男女の中で友情が成立するわけないだろ?しかもあの超絶可愛い妹だぜ?」 健治の言葉に若草はハッと理解したような顔をした。 「なるほど…友達として妹さんに近づいていずれかは彼氏に成り上がろうとする野郎を潰しとくってわけか。」 まるで推理をする名探偵かのようなポーズで尋ねてくる。 「ああ…今の若者は友達から彼氏に成ることしか考えられないらしいからな。その所為で妹に彼氏がいたことがない。」 そんな若草の行動に健治もノリながら真面目な顔でこう答えるのだ。 若草は健治の発言に鼻で笑いながら言う。 「はん!度胸のない野郎達め!そんなら俺が彼氏になっ…へぶぅっ」 若草が言い終わる前に健治は若草を殴った。 「お前には絶対やらん!この!女たらし!」 健治は言いながら手を上下にうごかしパンパンっと手のひらの埃を払う 若草は倒れながら 「冗談じゃん…」 と言った。 「あんた達またやってんの?懲りないわね~」 女の声がして健治は振り返ると片手をあげヨッと挨拶をされる。 「橘…お」 「おはよう。橘さん。今日も綺麗だね」 健治が橘に挨拶しようとすると若草により遮られた。 さっきまで倒れていたのに素早い行動である。 「はいはい。ウザイからやめて?若草くん。だいたい挨拶する人が違うんじゃない?ね?美優?」 橘は後ろを振り返り同意を求める。 「何言ってんの?」 そう言いながらも橘の後ろから笹原が顔を出した。 すると若草は本気モードに突入した。 片膝をつき、笹原の手をとり 「おはよう。美優ちゃん?今日は昨日と髪型違うんだね?でもどんな君でも美しい…」 恥ずかしげもなく話す若草。 それに対し、笹原は 「キモッ。」 と若草に冷ややかな目線を送り、若草に握られた手を振りほどく。 「そんな君も可愛いよ」 若草は笹原の後ろ姿を見つめながらボソッと言った。 「お前の良いところは無駄にポジティブなとこだな」 健治は若草の肩にてをおき、慰める
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