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「ぅお!!」
寝かしつけたあと、いつものように夜食を作り始めると、いつの間にやら起きてきちゃいました。
興味深げに手元を覗いてます。
「においが強いから起きちゃったのかなー」
今日のメニューは焼きそばです。ソースが焦げるにおいってたまんないよねー…じゃなくてっ
「奏は食べらんないよ?」
するとどうでしょう。
途端に泣きそうな顔して見上げてきましたっ!
目はうるうる潤んでて、服の裾をくいくい引っ張る仕草がもう…
「…ちょっとだけならいいかな…」
フォークにくるくると巻いた焼きそばを、小さな口で頬張る姿にほっこりしてしまい。
それからというもの、毎晩夜食を作り出すと起きてくるようになり、気付けば22時に眠る習慣もどこへやら…
そうして今に至る訳です…。
今朝目が覚めて、動かない奏を見て頭の中が真っ白に。
出勤どころじゃなくオーナーの元に駆け込んだ次第です。
ああ面目ない…。
だってね、ほんっとーに天使なのよ!!逆らえませんて…!!
正直なところ、おねだりする姿が見たくて…
それから期待に満ちたキラッキラの目で、あーんって口を開けてる姿がもう堪んなくて…
「…このまま返して貰いましょうか。」
「いーーやぁ!!それだけはマジ勘弁してください…っ
この子がいないと生きていけない…っ」
「おや、ずいぶん依存してますねえ。」
「ストレス社会を行き抜くために必要なんですオアシスなんですぅ~!!」
「はいはい、わかってます
冗談だって。
こっちで預かるから後は任せて。仕事、行かなくていいの?」
「あ、…じゃあ午後から行ってきます。」
「まだ時間あるね。その様子だと朝も食べてないんでしょ。ちょっと待ってて。」
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