山吹家の朝

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「ふふ。おはよ!胡蝶花お兄ちゃんってば、よだれついてるよ?」 「「「「だらしなぁ~い」」」」 辛夷と薔と椿と桐が声を揃えて言った。 「うっ…!…おはよ」 顔を赤くして胡蝶花は、よだれを拭いた。 「昨日、作った詞を歌ったんだけどどうだったかな?変じゃなかった…?」 お兄ちゃん達が起きたので歌うのを止めた。 すると、外からたくさんの拍手が聞こえてきた。 「わぁ…っ!」 桜は、驚いて下を覗いた。 「今日も歌を聞かせてくれてありがとうね!」 「桜ちゃんの歌声を聞いていつも元気になるよ!」 「これからも聞かせてくれよなぁー!」 人々は、笑顔で桜を見上げていた。
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