430人が本棚に入れています
本棚に追加
「…でも、お花達がベランダで歌って欲しいって言ってたよ?それに皆、元気になるって言ってたよ?」
桜は首を傾げた。
(((((か、可愛い…)))))
5つ子は恥ずかしいので声には出さず、心の中で言った。
「…俺達は、桜の歌声も何もかも俺達のものにしたいだけだ」
辛夷は恥ずかしいのか顔を赤くし、頭を掻いている。
薔と椿と胡蝶花と桐も同じ考えだったらしく、頷いた。
「ふふ。そう言うことか!でも、皆が元気になるのは嬉しいからこれからも歌うね?大丈夫。私はお兄ちゃん達から離れないよ?」
桜は微笑み、まだ抱きついていた桐を抱き締めた。
「うんっ!」
機嫌が悪かった桐は、桜に抱き締められて嬉しいのか、機嫌が良くなった。
「さてと、そろそろ学校へ行く準備をしますか」
「ああ。そうだな。今何時…って6時半かよ!?」
最初のコメントを投稿しよう!