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胡蝶花は慌てて時計を見て階段を降りようとした。
「おっと!桜!」
「何?胡蝶花お兄ちゃん?」
桜は胡蝶花の方に振り向いた時、軽く胡蝶花と桜の唇が重なった。
「「「「取られたっ!」」」」
辛夷と薔と椿と桐は、声を揃えて言った。
「今日のおはよーのチューは、遅めだけど俺がいただきましたっ!」
胡蝶花はへへっと笑って階段を降りていった。
「胡蝶花にぃ~ずるい…。ぐすん」
桐は桜に抱きついたまま、泣いた。
「桐お兄ちゃん、そんなことで泣かないの」
よしよしと桐の頭を撫でる桜。
「そうですよ。ほら、顔を洗いに行きますよ」
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