430人が本棚に入れています
本棚に追加
ピピッピピッピピッ
朝6時に目覚まし時計が鳴る。
「ふぁ~」
その音に女の子がむくりとベッドから起き上がった。
名前は、山吹 桜。この山吹家の天然娘である。
いつも桜が起きた時は、4人のお兄ちゃん達が隣で寝ている。
「お兄ちゃーん。朝だよ~」
「…桜。今日は、何を編んであげましょうか? …何でも良いですよ。…すぅ~」
今桜の左隣で寝言を言ったのは、3男の椿。礼儀正しく、いつも敬語を使う。
「桜ぁ~。大好きぃ~。…くぅ~」
桜の右隣で寝言を言ったのは、5男の桐。クールで甘えん坊で泣き虫。
「桜。私にキスをしてくれるのか? 兄ちゃん嬉しっ…。ぐぅ~」
桐の隣で寝言を言ったのは、次男の薔。女性に優しく、いつも薔薇を身につけている。
最初のコメントを投稿しよう!