山吹家の朝

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ピピッピピッピピッ 朝6時に目覚まし時計が鳴る。 「ふぁ~」 その音に女の子がむくりとベッドから起き上がった。 名前は、山吹 桜。この山吹家の天然娘である。 いつも桜が起きた時は、4人のお兄ちゃん達が隣で寝ている。 「お兄ちゃーん。朝だよ~」 「…桜。今日は、何を編んであげましょうか? …何でも良いですよ。…すぅ~」 今桜の左隣で寝言を言ったのは、3男の椿。礼儀正しく、いつも敬語を使う。 「桜ぁ~。大好きぃ~。…くぅ~」 桜の右隣で寝言を言ったのは、5男の桐。クールで甘えん坊で泣き虫。 「桜。私にキスをしてくれるのか? 兄ちゃん嬉しっ…。ぐぅ~」 桐の隣で寝言を言ったのは、次男の薔。女性に優しく、いつも薔薇を身につけている。
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