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それは、いつも決まった始まり方だった
真っ赤に燃えている炎の中に、私はひとりで立っている
別に何かをしているというわけではない、というよりも
動こうとしても体が言うことを聞いてくれない
―逃げ――さい。―に―――くなる―――
必死に動こうとしている時に遠くから男性の声が聞こえてくる
毎回、何を言っているのかは聞き取れないけど
私を逃がそうとしているようだ
その声の主が知りたくて、私はその人に毎回声をかける
「待って!あなたは誰なの!」
だけどその声は届かず、声はいつの間にか聞こえなくなる
これが、私がよく見る夢の話
―舞桜、舞桜ってば――起きて――
「んっ・・・。」
気がついたら私は机の上に突っ伏したまま寝ていた
「おはよう、園崎さん。せっかくの顔に跡ついてるわよ。」
右隣にいた国語の先生
「だから起きてって言ったのに。」
その反対側で小さく呟いているのが、昔からの友達で、隣に座っている沙羅
二人とも呆れ顔で私を見ていた
どうやらやってしまったようだ
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