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いつものように相手の懐に飛び込み顔面にワンパン、そのあとに嘔吐するようなボディへの一発で終わらせてやるよ!
「まずは―――ここッ」
「ふふっ。当たりませんよ」
「んなろっ!!」
「はい、ハズレ」
たが、そんな俺の攻撃はすべて避けられた。
まるでそこを攻撃されることが分かっていたかのように。
「何年、いや何百年経っても変わらないのですね、キバは。未知の敵にたいして最初は顔への一撃で怯ませたあとに腹部への強烈な一撃で戦意を失わせる。守護騎士達がキバとのファーストバトルで四人が四人ともやられた手ですよ」
――――守護騎士?
チッ、今はそんなこと気にしてられねぇか。
[右だ蒼真!]
「分かってるよ!」
「ははっ。今のを避けるとは流石ですね」
考え事をしている間にも奴の『ケーニッヒ』という鞭型のデバイスが俺の鼻先を掠めていく。
キバットがいなければくらってたかもしれないな。
『頼むぜキバット。鞭ってのはだいぶ厄介な武器だからな』
『おうよ、任せとけ』
一対一に見えるが実際はキバットがいるから二対一だから、俺の方が若干だが有利なんだよ。
卑怯だと言われようが使える手は使わせてもらおうか。
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