ハジマリ

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―――初めまして、キバを継いだ幼い少年。 ―――キバという存在にたいしては久しぶりになるがな。 ―――私の名か? ―――………名は、名はない。 ―――ただ管制プログラム。そう呼ばれていた。 ―――…………そんな変な名前で呼ぶくらいなら夜天と呼んでくれ。 ―――微睡みの中にいる貴方に言っても意味のないことではあるが、だが頼みたいことがあってこうして会いに来たのだ。 ―――………私は今代の主を失いたくない。 ―――だが今までの主と同じようにナハトに侵され、また終わるとずっと思っていた。 ―――貴方が、キバが主と同じ街に住んでいると気づくまでは。
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