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「奇妙な羽を使いますねぇ………。一撃もくらうつもりはなかったのですけど、ね」
ブラッディウイングの一撃に一瞬だが怯んだことに怒りを浮かべるレオナルド。
たいしたダメージは与えられなかったようだな。
ちょっとは予想してたことだけど。
「おいおいどーしたんですかぁ? さっきみたいな余裕がなくなってるんじゃねぇのー?」
「…………潰す」
「おわっ! あっぶねぇー」
俺の挑発にキレたのかレオナルドはケーニッヒを何回も振るう。
詳しくは16回かねぇ。
『おーい宿主様ー。聞こえてるかい?』
―――ん? この声は………あぁ、あのときのやつか。
『久しぶりだな、宿主様。俺のことは覚えているかい?』
『覚えてるけど今は話しかけんなよ。戦闘中なんだからよ』
修行のとき以来だが俺の中にいるやつを無視して目の前にいるレオナルドに集中しようとしたとき。
俺の意識は白い光に飲まれていった。
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