もう一度再び

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俺はとりあえずと言ってはなんだが転送装置を探した。 1番怪しげにど真ん中に立たすんでいる建物をあたってみた。 大きな円になっていたため俺と田中はお互い逆回りで見ていく事にした。 だが、俺たちは元いた場所の反対側であろうという場所で再び合流した。 「なにかみつかったか?」 「ん~ん、なにもなかった。」 ドアらしき物ひとつすらなかった。 俺はこの時完全にはずれだと思っていた。 ただ、こんな目立つ場所にとても大きな建物を建てる意味をわからずにいた。 その事に関して、とても頭の中でモヤモヤしていた。 俺はこの時自分がとても哀れだと思った。 解決せず、新しい疑問ばかり見つけてしまう自分に。 効率が悪いなどの簡単な言葉ではない。 何故ならば今のところ、全て始まりで終わってしまっているからだ。 そんな事を考えている時に田中が独り言のように呟いた。 「こんなにも場所をとってただの丸いオブジェって経費の無駄遣いだなぁ、、、」
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