私がここにある理由

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私は,私一人でここに居る訳ではない あまり分かりたくない しかし,私はなぜここにいるのだろう なぜここへ来たのだろう ここへ来たいと思った時,その時の私の気持ちはどうだったであろうか 少なくとも今のような状況に陥るとは思ってなかったであろう 未来とは輝くものである そう信じて疑わなかったのか 否,そんなことすらも考えてなかったのではないか 純粋に面白そうだな それだけだった 確かに面白くないかと聞かれれば面白いと答えよう しかし,それだけだ それ以上でもなくそれ以下でもない これが何になる この問いに答えてくれる人はいないではないか 随分と自問自答したものだ しかし分からない 他人は私の今の状況を,自分から逃げているだけと形容するかもしれない 事実であるだけに否定は出来ないが とりあえずやってみる これは本当に正しいことなのか 私は否定する 失敗を恐れないことは勇気である しかしそれは明確な目標があった場合のみ それ以外の場合,それは勇気でもなんでもなく,ただの無謀 やって損になることはない これもウソ 私が逃げようとしているものは,やって損になることではないだろう しかしそのあとに何があるのだろう 明確な答えが欲しい 誰も答えられない事は分かっているけども 私に足りないのは何か 何かやろうとする心 それは何から起きてくるのか 目標・義務感 目標はあるのか 昔はあったはず,しかしそんなものは目標ではなく唯の通過点でしかない では私は何によって動けばいいのか この論理だと答えが義務感となってしまう 何と虚しい結論であろうか 人生最後のモラトリアム ここで答えを見つけられなかったならば 後は社会の波にもまれて惰性的に生きていくのみ そんなものは永遠に見つけられないのである
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