0人が本棚に入れています
本棚に追加
私の置かれているこの軽薄な人間関係
なぜだろう
答えは明白だ
原因は明らかに私にある
私は結局のところ私を理解していないのだ
当初の目標は深い人間関係の構築であった
そして履いてしまった二足の草鞋
いや,履けたとは言い難いような気もする
その両方が私には大きすぎたのだ
人間は個々が全く異なる世界を構築している
しかし,勿論共通したものもある
人間関係の構築とは異世界同士の融合である
自らのそれと相手のそれが大きく違う場合どうなるか
それは破壊,もしくは不和を生みだすのではないだろうか
そして更にややこしいことに一面から見ると和している世界同士も
他面からみると全くそうではないということが起こりえるのだ
私の場合,あまりに世界が違いすぎた
あちら側から見て私の世界がどう映るかは分からない
しかし眩しすぎたのだ
私はそこに和しているふりをした
そして眩しさに縋ったのだ
相手の世界が違うことなど最初のうちから分かっていた
なのに縋りついた
そして私は耐えられなくなった
我慢の先にあるのは爆発でしかない
その結果私は勝手にそこから逃げだした
それ故非難されようがどうせ異世界の住人だ
私はそう言い聞かせた
しかし実際はどうだ
非難を受け入れる気なんて全くなかった
そして私は一方的にその世界に近づかなくなったのだ
なぜこのような行動に出たのであろうか
私には褒められたいという欲が常に渦巻いていた
そしてそれをなくすことを極端に恐れた
この傾向が最近表面化しているのだ
原因はおそらく非難を受ける行為をしたことであろう
それを上書きするようなものを求めているのか
自らの価値を下げることを恐怖している
ともあれ,初期目標の失敗の原因は明らかである
私が私自身を理解していなかったのだ
人間にはキャパシティがあり,それ以上のことはできないのだ
そして今回のことは明らかにそれをオーバーしている
目標自体は十分それの範囲内であった
方法を間違っているのだ
私自身が人付き合いというものに優れていない
それを全く理解していなかったのだ
もしかしたら失敗したからこそ分かったとも言えるかもしれないが…
しかしもうやり直しなんてできない
全てが遅いのだ
最初のコメントを投稿しよう!