―悪逆非道の賞金首―

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「はっはぁ!言えてら」 二人の余裕綽々な態度に青筋を立てつつ、一人の男が前に出た。 「ツィンスター様がお呼びだ。さっさと来い」 「やっだーぁ、怖ぁーい」 ふざけた様子のジェイクに、イナは小さく息をつく。 それから男たちを一瞥した。 「私たちも用があるの。早く連れてって?殺してあげるから」 起伏のない言葉と感情のない瞳には、表現できない恐ろしさがあった。 凄んでいた男たちは一気に怯む。 「ビビらせちゃダメよ~?案内してもらうまでは優しくしなきゃ」 イナの肩を叩きながら、ジェイクはにんまりと笑ってみせた。 「…そんな風に喋ってると“オズ”そっくりね」 「げっ、それは勘弁してくれ」 男たちを置いてきぼりで話す二人に、男たちは次第に戸惑いだす。 その状況に気付いたジェイクは「ごめんごめん」と軽く謝罪した。 そして笑顔で付け加える。 「悪気はないからね?んじゃまあ…案内してもらおっかな。あんたらのボスのところまで」
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