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出て行った窓から再び病室に戻る
思ったけどなんで死体安置室じゃ無いんだろう。
死にたて?
自分で考えて気持ち悪くなった
床に足を着けてから気づく
目の前に男がいた
正確には俺が寝てたベッドの一つ奥だけれど
「見られた…」
「おう、見た」
目の前の男はそう言った
身体は至る所包帯だらけ
むしろ顔以外出てないし、Yシャツ黒ズボンって病室での格好ではないと思う。
なんと言ったらいいか、どう見ても上●さんだよ。
ツンツンした黒髪だし、ただここでは非現実的過ぎる。
「だれ?」
「うーん、サンジェルマン。位は伯爵」
「嘘だよね?」
「もちろん」
目の前の奴はあははと笑った。
俺は無表情だけど
「じゃあセラフィムで」
「どう見たって無理があるでしょ」
「君は飛べるのという異常さを持つのに他人の異常さは信じないのかい?」
カチンときた。
同時に絶望した
あぁ、こいつも同じか…
嘘吐きめ
久々に人間を見たと思ったのにこいつもやっぱり人形か。
大体俺を見たら逃げるか化け物扱いするから少しは期待したのに
「君を探してたんだよ、神楽鶴弥(カグラツルヤ)クン」
「なんで名前?!」
キミを迎えにきた
ゆるりと笑ったそいつはどうやっても●条さんには似てなかった。
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