3人が本棚に入れています
本棚に追加
「名前なんてどうでも良いだろう。俺のことはタナトスでもプルートーでもヘルでもネルガルでもアヌビスでも良いし、イザナミでもサリエルでも西王母とでもどれでも好きに呼べばいい。
肝心な事は俺がキミを迎えにきたということなんだから」
「待って、つっこみどころが多すぎるよ。そもそもそれは全て死の使いって奴だし、何個か性別逆転してるだろ?!」
ちなみにサリエルとセラフィムは同一人物だ。
それに目の前のこいつは悪いけど敬う気なんてちっともおこらない
久々に怒鳴ったから息が切れる。
「君は飛べるね。でも周りの人間は飛べない。だから周囲から浮いたし怖がられた。
だから、助けてあげる。
この世界から逃げ出そう?」
「…………え?」
ごめん、理解が追いつかない
目の前のこいつ、もうセラフィムでいいや。
セラフィムは口元は笑っているけど目がちっとも笑っていない顔で微笑んだ。
「だから、俺は死んだの?」
震える声でそう聞いた
そう、俺は死体
リビングデッド。
いつの間にやら死んでいて、目の前には死の使者がいて、
考え方を変えれば、
俺はこいつに殺されたことになる
最初のコメントを投稿しよう!