3人が本棚に入れています
本棚に追加
なんだかんだ自分の家と病院がさほど遠くないのはご都合主義だな
って思うんだ。
それでも今は甘えておく。
だがちょっとまて、タイムスリップしてないか。
目の前にあるはずの自宅はぼろ屋で押せば倒れるんじゃないかと思われる、十年前に立て直したはずの過去の家。
「なつかしいなぁ」
この頃はまだ幸せだった
何も知らない子供だったから
でもいつものまにか幸せは壊れて
多分それは俺のせいなんだ。
泣きたくなるのをこらえて家から離れて何時も通っていた庭園に歩いて向かう。
庭園へ続く一本道。
俺が初めて飛んだ道。
少し走ってジャンプ
飛ぶ飛ぶ高く浮く
上から見た庭園は夜のせいか少し寂しかった
最初のコメントを投稿しよう!