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毎朝の日課である満員電車
通学に必要では有るけど
やっぱり慣れるものでもなくて
疲れる…
ハァー、思わず溜め息が漏れた。
まただ
尻に違和感を感じる。
誰かにまさぐられている様だ。
痴漢か痴女か
俺は男であるが、自分で言うのも何だが男女共にモテテしまう容姿であり
それなりに遊んでる訳で
別に触るくらい良いんだけどさ
来るもの拒まず、去るもの追わずだ。
しかし、今日の奴はやたらと慣れてないって感じで
ぎこちない
もしかして、ただ手が当たっちゃてるだけなのか？
それにしてはムニムニ鷲掴んで来るし。
でも手の動きが何か厭らしくないんだよなぁ
ただ掴んでみましたぁ的な
そんな感じ
俺は、何だか少し気になり
チラリと後ろを横目で確認してみる。
身長は俺と対して違わない、小柄な男だ。
ダサい眼鏡に長い前髪
一見、キモオタ野郎なのに
何だ？
よく見ると、頬を赤らめ
挙動不振にチラチラと上目目線で俺を見詰めて来るつぶらな瞳
目が合うと彼は、恥ずかしげに視線を反らした。
そう、コイツは例えるなら
こっ、仔犬ちゃんだ！？
俺は、ズキューンと胸を撃ち抜かれてしまった。
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