618人が本棚に入れています
本棚に追加
「あんだよ、また風紀の奴…」
俺は、校門前にたどり着いてはいたが
中に入れず困っていた。
トイレで用を済ませため遅刻ギリギリなのだが
風紀が見張っているのだ。
俺の容姿と言えば金髪に色素の薄い瞳
白い肌、色づいた唇と艶やかで目立つ容姿に加え、着崩した制服にピアスとかしてるし
まぁ、制服とかピアスとかしてる奴多いから黙認されてるけど
あの風紀、俺の目立つ容姿にいちゃもん付けて来るんだよなぁ…
容姿は俺、ハーフだから仕方ないのに
俺は、仕方なく諦め
校門を通る別の生徒の影になりつつ、行く事にした。
「おい、丸山敬一
止まれ」
あー、目ざといなぁ
今更だが、俺の名前は丸山敬一である。
しかしフルネームとは
「ねぇ、風紀委員さん
毎回思うんだけど、アンタ俺の事好きだろ?」
俺は不機嫌に腕を組み、風紀である男を睨む
真面目そうな眼鏡に流し目、スラリと高い身長
女子から人気らしく、コイツの為に態々校則違反をする奴まで居るとか
馬鹿らしい
「そういうお前こそ毎回校則違反をして、俺の気が引きたいんじゃないのか?」
等と口走り、ニヤリと笑う風紀
最初のコメントを投稿しよう!