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俺、来るもの拒まずだけど
コイツは無理だ。
「馬鹿じゃねぇの?
このくらい皆してんじゃん!
てーか、遅刻しちゃうんだけど」
俺は、いい加減にして欲しいと
げんなりしてしまう。
「そうだな、俺も遅刻は困る
放課後、風紀指導室に来るように」
それだけ言って風紀の野郎は薄笑いを浮かべ、去って行った。
放課後って…
呼び出されてしまった。
最悪だぁ
「敬一!今日どうしたんだよ
ギリギリだったじゃん」
休み時間
話しかけて来たのは、親友の保坂だ。
保坂は、明るく元気かつ確り者な奴で、気兼ねなく喋れる。
「ああ、そのせいで風紀に放課後呼ばれっちまったぜ」
俺は、溜め息混じりに愚痴る。
でも仔犬ちゃんに出会えた事を足し引いたら、ややプラスなんじゃないかと思う
「でもさ、お前も髪染めたりカラコン入れたりしたら?
まぁ、俺、お前の瞳も綺麗な髪も好きだけどさ
風紀にイチイチ呼ばれんの嫌だろ?」
そう苦笑する保坂
確かにそうなんだけど…
「でも校則で染めたりカラコンとか禁止だろ?
そこは何かプライドが許さないんだよねー」
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