特殊能力

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「おい、なんなんだ?」 そう言った茶髪男の腕を掴んでいる男が1人。 「まじ、ごめん。ちょっと胡蝶の夢にひたってた」 …その男は合コンにいたシオだった。 「ほんとにー遅いよ」 それに返して溝端蜜が言う。 「おまえ…アインシュタインの…」 「…ああ」 「…ちぇっ」 …なんの話をしてるんだ? 「おい、どうする?リー」 「えぇ、今日のところはダメそうね。帰りましょう、シュオウちゃん」 中国人の女がそう言うと茶髪男が消え、回りが動きを取り戻す。 たくさん歩いていく人。 「………」 「あの、いっしょに来てもらえるかな」 溝端蜜が言う。 「……はあ」 放心状態はまだ覚めない。 回りから見れば道端に座っている変な学生だ。 たくさん視線があたる。 「おい、行くぞ」 今日、俺が言った台詞が俺にむけてはなたれる。 そして俺はシオに担がれて溝端蜜とある場所へとつれて行かれた。
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