特殊能力

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「あーつまんねー」 毎日がつまらない。 そう、思い始めたのはいつだろう。 いつもの人でにぎわった交差点。 ビルの壁にあるたくさんの広告。 信号が赤から青になり人が動き出した。 駅の改札口で定期券を出す。 「よー!隆平」 うるさい迷惑な声だ。 「るせー。浩二」 「失礼だな。おい」 そう言いながら駆け寄ってくる浩二はどことなく嬉しそうだ。 …なにかあったな。 そう思いながら会話の続きを口にだす。 「うるせーもんはうるせーもん」 「ひでっ。あっ今日合コンこいよな」 なにか思いついたように言ったと思ったらそれかよ。 「だからいかねーってば」 「そんなこと言わずによお」 「しょうがねー。お前のおごりならいいよ」 電車に乗り込み定位置のいすに座りながら言う。 「俺の財布泣いてますー」 「ははっ。しらねー」  
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