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総「あっ入っていいですよっ!」
声を聞いた途端、総司の目が輝きだした。
これだけ総司の慕ってる人物と言えば・・・近藤勇、かな。
「おっ、君が入門した少年か!天然理心流試衛館へようこそ!俺は近藤勇だ!よろしくなっ!」
読みはビンゴだけど、少年・・・。
顔には全く出さなくても少し不服に思ったが、本人に悪気は無いだろう。
眩しい・・・例えれば、夏の太陽みたいな満面の笑顔で言ってるのだから。
蓮「歓迎、ありがとうございます。僕は沖田蓮火です。今日からよろしくお願いします。」
礼儀は礼儀。土方さんとは違い、ちゃんと自己紹介してもらったのだから、ちゃんと返した。
近「沖田?総司、弟なんていたっけ?」
総「いえ。血縁者ではないんです。弟じゃないし、会ったのもさっきです。」
近「じゃあなんでまた、沖田を名乗ってるんだ?」
総「蓮火には家族が居ないので、苗字がない、というか、知らないんです。なので、僕があげたんです。」
ね!と笑いかけられたのを、薄い微笑みで返す。
近「そうかそうか!じゃあ家族だなっ!しっかし、二人とも並ぶと美男二人組だなぁ!」
びなん・・・?
総&蓮「美男って何ですか?」
総司と考えが一致したようだ。
近藤さんがキョトン、として暫く僕たちを眺めるとまた豪快に笑い出す。
近「綺麗な顔をした男の事だ!将来きっともてるぞ」
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