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その頃、冬夏はベッドの中でもぞもぞ動き回っていた。
昼間はずっと寝ていたがさすがにもう眠くない。
すると、携帯が鳴った。
送り主は風美。
(冬夏?少しは良くなった?今日の授業は対して難しい事してないから大丈夫だよ~!早く学校、来てね!)
やっぱり休んでいる時にこうやってメールが来ると嬉しいのは何歳になっても変わらない。
あれ…?
(あと、風美、びっくりしちゃったんだけどー 竹岡君が「青山は今日、休み?」って聞いてきた。)
体の熱が一気に冷めるのが分かった。
(だから「少し体調悪いみたいよ」って言っておいた!もしかして冬夏の事、なんだかんだ気にしてるんじゃん?)
まさか、あんな最低最悪の人が私の事を心配するはずがない。
むしろそれどころかバカにしたいだけなはず。
私は風美に
(明日も学校休むね。)とメールして布団の中に潜り込んだ。
なんか嫌な予感がする。
ずいぶん体調はいいのだが気まずいし、会いたくない。
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