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私は思った事がすぐに口にでる。
「そんな風にはどう考えても見えないけど。あんな奴、私、本当に嫌い。」
東くんが頭をかいて「参ったな。」とでも言うように私を見る。
「まーまーとにかくそんなに言うなら普通に学校ある日の放課後、このグラウンドに来てごらん。」
「えっ?」
東くんの言っている意味が分からない。
放課後と冬真に何の関係があると言うのか。
「まーあいつの話しはここまでとしてちゃんとマネージャーの仕事をしてもらわないと。」
「あっ!そうだった。風美?」
「あっ!ごめん~ジャージに穴開いてるの気づかなかったみたいで。」
風美がジャージの裾を持ちながらちょこちょこ歩いてくる。
東くんの存在に気づいた風美の顔が一気に赤く染まったのが見えた。
「マジで?穴どこ?見たいー!」
「あっ!風夏!聞き間違えだよ!穴なんて開いてないよ~」
風美はスッゴく焦ってる。
「風美。可愛いよ~!顔真っ赤にしちゃって。」
東くんはいつも通りの爽やかな笑顔でクスクス笑っている。
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