6人が本棚に入れています
本棚に追加
/51ページ
「あーみんなおはよー。」
「冬夏。今日、遅刻じゃあない?」
と風美が苦笑いで私に声をかけてきた。
「あのさー。」
風美と私が話をしていると、隣の席の
冬真が私に初めて話かけてきた。
「私!?」
私はびっくりして自分で自分を指差し
ながら聞き返した。
「あのさー。」
「お前、遅刻とかマジありえねぇから。」
えっ?
私が困惑していても話は続く…。
「俺も何かと先生にお前の隣りだからっ
てお前がやんなきゃなんねぇー仕事まで
押し付けられて超~迷惑なんだけど。」
超~迷惑?
「竹岡君。その言い方は無いんじゃあな
い?」
風美の注意の仕方、小学生みたい。
風美が私の代わりに冬真に強く言った。
「冬夏だって寝坊したくてしてる訳
じゃないだろうし。注意にも言い方があるよ。」
「風美、いいよっ。私が悪いんだから。
ごめん。竹岡君。」
私は2人の会話を聞いて口を挟まずにはいられなかった。
「…。」
冬真は目を逸らして怖い顔で私の謝罪を無視した。
なんて嫌な奴だろう。
最初のコメントを投稿しよう!